真生会富山病院

日本が超高齢社会に突入し、医療界全体が大きな変革を余儀なくされている中、この病院がどのように地域医療に貢献できるのか、ニーズに敏感に対応し、本当に望まれる病院に常に変わって行かねばなりません。しかし、提供する医療体制がどのように変わっても、利他の精神を大切にし、笑顔のあふれる病院をつくることが院長としての私の夢です。

院長のご挨拶

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患者ありき

医療はまず患者ありき。病む人があって私達、医療従事者があり、病む人がなければ医療もありません。医療の主人公である患者が、私達の医療を受け、どれくらい満足できたのかが、もっとも大切なことであります。その安心・満足の度合いはどのように調べれば良いでしょう。私達は、それを笑顔の多さと考え、笑顔を生み出す医療を目指しています。


良質の医療

ここで言う笑顔は楽しく愉快なときに出る“笑い”ではなく、不安が安心に変わり、心が満ちてこぼれる笑顔です。その患者の笑顔の前に必ずあるのが職員の笑顔だと思います。職員の笑顔とは、仕事の充実感からの笑顔であり、医療という仕事にやり甲斐と誇りを持って生まれる自信にあふれた笑顔です。良質の医療とは、そのような患者、職員双方の笑顔を生み出す医療ではないでしょうか。


笑顔の源

医療の質とは、医術、環境、人間関係という3つの質で構成されると言われます。医術の質とは、病の人を1日も早く、日常生活に復帰できるよう導く力であり、専門技術だけでなく、すべての対応を含む、いわば職員の総合力です。それを高めて行くには、職員のたゆまぬ研鑽が重要です。環境の質とは、建物などの療養環境(ハード)と運営システム(ソフト)です。病む人が療養する環境としてふさわしいか、職員が働きやすいか、無駄はないか、常に見直して行かねばなりません。人間関係の質とは、患者と職員、また職員同士の良好な信頼関係です。それには、専門職者である前に、ひとりの人間としてどうか、慕われる人であるかが問われます。とくに大切なのは思いやりの心です。病む人にどれだけ思いをかけているか、自分のことより、まず相手の幸せを思う心、これを利他の精神と言い、この病院がもっとも大切にしている精神です。これこそが笑顔の源であると思います。


変革にも変わらぬもの

当院は病院となって、まだ15年に満たない若手病院ですが、大きな特徴は、夜7時までの外来診療、全国でも稀なアイセンター、また医師、看護師、リハビリスタッフによる在宅医療です。入院病床数は99で、連携医療機関のご協力により7対1看護の急性期体制を維持しています。日本が超高齢社会に突入し、医療界全体が大きな変革を余儀なくされている中、この病院がどのように地域医療に貢献できるのか、ニーズに敏感に対応し、本当に望まれる病院に常に変わって行かねばなりません。しかし、提供する医療体制がどのように変わっても、利他の精神を大切にし、笑顔のあふれる病院をつくることが院長としての私の夢です。